ironnashumiaka’s diary

推しの萌え語りです。

白夜の話

 

⚠️⚠️⚠️あくまでも個人的な感想です⚠️⚠️⚠️

 

ついにこの日が来たか~っていう感じ。

 

まぁもう漫画で展開は知ってるしそこまでのショックはないだろうなんて思ってたんですけど、全然でしたね。めちゃくちゃショックでした。

 

アニメは漫画と違って声が入るので、よりそのキャラクターの”生”を感じてしまってダメでした。”死”があまりにも生々しかった。

 

リヴァイとエルヴィンを推している身からすると、やっぱエルヴィンには生きてて欲しかったしこのままずっと調査兵団を率いて、リヴァイの隣にいて欲しかった。

でも多分それが覚悟を決めた2人には1番残酷で、悪魔でも調査兵団団長でもなく、人間として死んだエルヴィンはある意味1番幸せだったのかもしれないななんて思ったり。
彼が率いた大勢の新兵達は岩に体を砕かれて、戦士として強くあり続けたベルトルトは仲間に惜しまれることなく食われて、人が人として死ぬことが出来ないこの世界で仲間に看取られながら静かに息を引き取ったエルヴィンは多分幸せだったろうなと。

結果論ね。そりゃ死にたくはなかっただろうけど。

 

はぁ~リヴァイ辛かったな、やっぱエルヴィンの両足の骨折っときゃ良かったな。
あんなに『行くな』『お前だけでも逃げろ』って必死にエルヴィンを生かそうとしてたのに、
獣の巨人を捕まえた時に生き返らせようと頭に浮かんだのはエルヴィンだけだったのに、
瀕死のアルミンを見てもなおエルヴィンのことを思い続けてたのに、
部下に刃を向けられても選択肢はエルヴィン以外無かったのに、
どんなことがあっても、エルヴィンを生き返らせるという己の意志は揺るがなかったのに、
こんなにも死んで欲しくなかったのに。

 

フロックの言った『悪魔』という言葉が多分リヴァイには堪えたのかなと。
自分が1番信じていた人間で、人類のためにずっとずっと””団長””という肩書きを背負って生き続けなければならなかった彼が『悪魔』と呼ばれることに対して、我慢ならなかった部分もあったんじゃないかなぁって。個人的にはね!

 

もちろん、自分達が新兵始め過去現在の調査兵達を地獄に叩き落としていたということは、痛いほど理解してたと思うんですよ。それはもう嫌になるほど。

 

でもエルヴィンを生き返らせることによって、エルヴィンを紛れもない”悪魔”にしてしまうことにリヴァイは気付いてしまったんだなって。人類のために無慈悲に戦い続ける自分達は悪魔そのもので。


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『こいつを許してやってくれないか』っていう言葉が、リヴァイがエルヴィンの死を選択した理由の全てですよね…。

エルヴィンは生きて地下室に行きたかったし、リヴァイはエルヴィンに生きていて欲しかった。
でもエルヴィンは夢を夢を捨て、自らの死と引き換えに人類が1歩前に進むことを選択した。リヴァイはエルヴィンの選択を全て受け入れ、後押しした。お互い、人類のために自らを殺したはずたった。

 

エルヴィン自身が夢のために戦い続ける自分に負い目を感じていることも、その夢が彼の原動力になっていることもリヴァイは全部知っていて、その上で共に地獄に落ちることを選んだわけで。


これめちゃくちゃ皮肉だと思うんですけど、獣の巨人を仕留めるためのエルヴィン決死の作戦だったのに、エルヴィンの笑顔がリヴァイの脳裏にチラついたことによって獣にトドメをさせなかったじゃないですか。
もちろん地獄を見たフロックや、四足歩行巨人の存在、得たものは沢山あったは思うけど、結果として獣は生き延びたわけで。あのまま新兵達が囮になってエルヴィンとエレンが馬で逃げても良かったわけじゃないですか。
リヴァイは最初から自分は死ぬだろうと思ってたから、あの作戦があっても無くても彼自身にはそこまで影響ないじゃないですか。
この時の、獣を奪われて呆然と立ち尽くすリヴァイの心中を思うと辛くて堪らないんだよね。

 

【ちょっと原作ネタバレ注意】
アッカーマン一族は『自分の主君を見つけた時にアッカーマンは本来の力を発揮し、本能としてその人を守ろうとする(ニュアンス)』から、まさに今回のミカサ VS リヴァイでアッカーマン同士が主君を守るため(ミカサはエレンだけでなくアルミンへの個人的な思いもあっただろうけど)、真正面からぶつかったの結構凄いことですよね。
アッカーマンの本能として主君であるエルヴィンを守ろうとしたリヴァイと、主君とか本能とか関係なく、共に戦った大切な仲間としてエルヴィンを地獄から救ったただのリヴァイ、勝ったのが後者だったのめちゃくちゃ凄くない?


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エルヴィンを看取った時のリヴァイの表情、原作より”悲しみ”を強く感じてしまって本当に無理だった。『そうか…』の声と顔、あまりにも弱々しくて涙が溢れた。

守るべき主君はもういないのに、宙ぶらりんで戦い続けるリヴァイが苦しい。

 

どうかもう一度どこかで二人が再会できますようにと祈りながら、2回目の白夜を見ることにします。